2022年に一条工務店で平屋のマイホームを建てた一級建築士のノブユキです。
マイホームを建てる時には火災保険というものに入ります。
火災保険とはその名のとおり、マイホームが火災の被害に遭った時に建物や家財の損害を補償してくれる保険ですが、私はその火災保険を使って壊れたケルヒャーを修理しました。
なぜ火災保険なのにケルヒャーを修理できたのか?それは、火災保険の契約内容に秘密があるのです。
家づくりの最終段階では火災保険をどの会社にするか、どの契約プランにするか悩まれると思いますが、この記事では、私が火災保険でケルヒャーを修理した契約内容・流れを紹介しますので、火災保険選びの参考にしてください。
なぜ「火災」以外で保険が使えたのか?
火災保険は多くの場合、火災の他に「落雷」「破裂・爆発」による損害も補償されます。また、契約プランによってはその他のリスクについても補償内容を追加することができます。
私が契約している東京海上日動の火災保険を例にすると、次のような内容が補償されます。
①火災、破裂・爆発
②風災・雹(ひょう)災・雪災
③水災
④盗難・水濡れ・衝突等
⑤その他偶発的な破損事故
※その他に地震保険をプラスすることができます。
①の火災、破裂・爆発が基本の補償内容となり、補償内容を増やしていくと、もちろん保険金額は上がっていきます。
私は①~⑤までのすべてを補償できるように契約しているのですが、ケルヒャーが修理できた補償内容は⑤の「その他偶発的な破損事故」です。
ほとんどの火災保険では、名称に多少の違いはありますが同様の補償プランが用意されています。
ちなみに、我が家の火災保険料は①~⑤の補償と地震保険で346,010円でした。
その他偶発的な破損事故とは?
建物や家具などの家財に対して、偶然うっかり(偶発的に)起きた事故によって発生した損害に対して保険金が支払われるものです。
・子供が室内でボールを投げてテレビの画面が割れてしまった。
・物を運んでいる時に壁にぶつけて穴を空けてしまった。
・手に持った物を落として床を傷つけてしまった。
・パソコンにコーヒーをこぼして壊してしまった
・自宅の駐車場の車庫入れに失敗し、外壁を壊してしまった。
このように、偶然起こってしまった様々な事故に対して幅広く補償をしてくれるものとなっています。
そして、この補償は居住している本体建物だけではなく、物置・車庫などの付属建築物も保険の対象となります。
※保険会社によっては、付属建築物への補償は特約プランとなっている場合があります。
私が修理したケルヒャーは敷地内の物置に保管していたため、敷地内の家財の損害ということで補償の対象となりました。
火災保険を利用してケルヒャーを修理した流れ
ここからは、私が実際に東京海上日動火災保険でケルヒャーを修理した流れを紹介します。
①破損の発見
冬を越し、春になって物置に保管していたケルヒャーを使用したところ、トリガーガンのレバーを引いてもまったく水に圧力がかからない状態となっていた。本体を観察したところ、内部から水がどんどん流れ出る状態となっていた。
ケルヒャーの修理を調べると2万円程度と高額であったため、どうにか安く修理できないかと模索していたところ、火災保険で修理ができるのではないかと思い付きました。
ここで、保険金請求用として壊れているケルヒャーの状況写真を撮影。
故障原因としては、冬前に使用してポンプ内の水抜きをせずに保管したため、冬の寒波でポンプ内の水が凍結し、ポンプに亀裂が入ったためと思われます。
寒さに厳しいドイツの会社の製品ですから、もう少し凍結に強い製品であってほしいところです。
②保険会社へ事故の連絡
東京海上日動火災保険では、事故の連絡はアプリ上で簡単に行うことができます。
被害のあった日時や被害の状況などを記入しましたら、後日担当者からメールで連絡がきて、今回の被害に関する専用のWEBページを案内されました。また、保険金請求書についてはダウンロードまたは郵送を選ぶことができ、私は郵送を選びました。
こちらの専用ページで保険金請求書・修理見積書・損害写真をアップロードすると保険金支払いの可否について審査を行ってくれます。
③修理費用の確認
保険金を請求するために修理金額を知る必要があります。本来は、修理前に保険金を支払ってもらえるかの審査を行い、その際に見積書が必要なのですが、ケルヒャーの修理センターでは見積書を作成してもらえません。
このため、見積書が出ないことを保険会社に相談したところ、今回は修理した後に審査することとなりました。
※費用を掛けて修理しても、保険金が支払われないリスクがある。
ただし、ケルヒャーの型式により一律で修理料金が決まっていて、我が家の「K5 サイレント カー&ホームキット」は19,360円ということはわかりました(2024年現在は24,200円のようです)。
①「保険金請求書」「修理見積書」「損害写真」を保険会社に提出
②保険会社で保険対応の可否を審査
③審査が下りる
④修理
⑤保険金受取り
①修理、ケルヒャーへ修理費支払い
②「保険金請求書」「ケルヒャーからの修理費請求書」「損害写真」を保険会社に提出
③保険会社で保険対応の可否を審査
④審査が下りる
⑤保険金受取り
④修理の申し込み
修理の申し込みは、ケルヒャー公式HPの「修理お申込みフォーム」から住所・氏名などの必要事項を入力して申し込みます。
自分でケルヒャーを入れる箱を用意して自ら修理センターに郵送する方法と、有償ですが箱を運送会社に用意してもらう引き取りサービスを選択することができます。
私は箱の用意や発送手続きが面倒であったので3,300円で引き取りサービスを利用しましたが、引き取りサービス費用も保険金支払いの対象となりました。
その後、ケルヒャーから請求書が郵送され、修理費を振り込んだら直ったケルヒャーが送られてきました。
⑤保険金の請求・支払い
ケルヒャーからの修理費請求書が届いたため、「保険金請求書」「ケルヒャーからの修理費請求書」「損害写真」を専用ページにアップロードして審査を行ってもらいました。
審査については数日で完了し、審査がとおり保険金の支払いが確定しました。保険金支払金額についての確認メールが届き、了承したところ速やかに指定口座に保険金が振り込まれました。
免責金額が5千円の保険であったため、修理費用22,660円から5千円を差し引いて、17,660円の保険金が支払われました。
火災保険を安くする方法
SBIホールディングス(株)の火災保険一括見積りサイト「インズウェブ火災保険一括見積もりサービス」では、一度の入力で複数の保険会社から火災保険の見積もりを無料で取ることができます。
複数の保険会社を比較することで、同じ価格で補償内容を充実させたり、 逆に不要な補償を無くして保険料を安くしたりできます。
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まとめ
火災保険は、建物の火災だけではなく、契約内容によっては様々な被害についても補償が可能となる保険です。もちろん、補償の範囲が増えれば保険代金は増えていきますが、マイホームは高価なものですので、火災保険は手厚い内容で契約した方が良いと私は考えます。
火災・水害などは滅多に起こることがないため、火災保険を活用する機会は少ないと思われますが、この記事で紹介した「その他偶発的な破損事故」については使い道も多くあるため、是非契約内容に含めることをオススメします!
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