2022年に一条工務店で平屋のマイホームを建築した一級建築士のノブユキです。
ハウスメーカーと契約して家づくりを進めていき、打ち合わせを重ね建物についてひと段落した後は、外構工事の計画を進めていくことになります。
外構業者さんに見積りを取ると、思っていたよりも金額が高くて驚く方も多いかと思います。かくいう私も驚いた一人です。
そこで、どうにか安くできないかと考えて出した答えがDIY!かなりの費用を節約することができました。
この記事では、我が家の外構でDIYで行った部分を紹介し、どれくらい節約になったかを解説します。
DIYをする内容を検討・選択
節約のためにDIYをするとして、外構すべてをDIYするわけにはいきません。まず初めに、予定している外構工事の中からどの部分を外構業者にお願いし、どの部分をDIYで行うかを検討しました。
カーポートや門柱など、複数人必要であったり電気工事が必要なものを除いた工種を検討した結果、下記のとおりとなりました。
①コンクリートブロック → 外構業者
②土間コンクリート → 外構業者
③犬走の砂利・化粧砂利 → DIY
④庭の人工芝 → DIY
①コンクリートブロック
内容としては、基礎の配筋→基礎コンクリート打設→鉄筋配筋→ブロック積→ブロックにコンクリート打設
これは到底無理だと判断しました。プラントから生コンを手配しなければなりませんし、ブロックの水平取りも一級建築士を持っているとはいえ施工素人の私には不可能と判断し、外構業者へ任せることに。
②土間コンクリート
土間コンクリートの内容としては、砕石敷→ワイヤーメッシュ敷→コンクリート打設+左官
少量であれば、自分でコンクリートを練って行うこともできたかもしれませんが、広い面積だとプラントから生コンを手配しなければなりませんし、勾配調整、左官技術が必要なためこちらもDIYは断念。プロに任せることに。
③犬走の砂利・化粧砂利
砂利敷きの内容としては、防草シート敷き→砂利敷き
コンクリートブロックや土間コンクリートに比べて工程が少ないため、これなら自分でもできそうとDIYで行う決断。ただし、整地だけは大変なので外構業者に下地を整えてもらうことに。
ちなみに、外構業者の見積りでは255,720円でした。これがどれ程の節約になるのでしょうか。
④庭の人工芝
人工芝の内容としては、防草シート敷き→人工芝敷き
こちらも工程が少ないため、自分でもできそうとDIYで行うと決断。ただし、こちらも整地だけは大変なので外構業者に下地を整えてもらうことに。
カインズなどのホームセンターに頼むと、施工費だけで1㎡当たり5,500円程度かかります(防草シート含む)。敷く予定の人工芝は1m×10mで17,000円で、我が家の庭は約85㎡ですので、ホームセンターに頼むと施工費467,500円+別途で人工芝代153,000円=620,500円となります。
DIYをする前に準備するもの
作業を実際に行う前に、用意の必要があるものがいくつかあります。
①金づち
②メジャー
③長めの木の棒+鉛筆
④カッター
⑤配管図
⑥防草シート+ピン
⑦人工芝+ピン
①金づち
防草シートや人工芝のピンを打ち込む際に必要となります。片側にくぎ抜きが付いている金づちがオススメです。ピンの打ち間違いや石などに当たってやり直す際、ピンを引き抜くのにくぎ抜きがあると非常に便利です。
②メジャー
防草シートや人工芝に打ち込むピンは、約1m~1.5m間隔で打ち込んでいきます。また、防草シートを敷く際は10cm~15cm程度重ねて敷く必要があるため、その寸法を示すのにメジャーが必要となります。
③長めの木の棒+鉛筆
長めの木の棒と書きましたが、ある程度まっすぐに線を引ける定規の役目を果たすものなら何でも良いです。
防草シートは10cm~15cm程度重ねて敷く必要があります。重ねる位置をあらかじめ示しておくと便利なため、その重ね幅の位置を鉛筆で線を引いておくとスムーズに防草シートを敷くことができます。なお、黒っぽい防草シートの場合は赤鉛筆が良いでしょう。
また、木の棒には1m~1.5mの位置に印を付けておけば、防草シートや人工芝のピンを打ち込む際の間隔の目安として活用することができます。
④カッター、ハサミ
防草シートや人工芝をカットする際に必要となります。カッターは、できるだけ大きいサイズの方が切りやすいのでオススメです。個人的には、防草シートはハサミ、人工芝はカッターが切りやすかったです。
⑤配管図
これは非常に重要です。給水管(水道管)や排水管が敷地のどこに埋まっているかを示している図面を用意しておく必要があります。
防草シートや人工芝を敷く際にはピンを打ち込むことになりますが、敷地内に埋まっている配管は基本的に塩ビ製のため、ピンを強く打ち込むと配管に穴を空けてしまう危険性があります。
このため、配管図を確認し、配管が埋設されている箇所にピンを打ち込む際は配管を貫かないよう、慎重にピンを打ちむ必要があります。
⑥防草シート+ピン
防草シートには織布タイプ・不織布タイプの2種類があり、製品も様々なものがあります。個人的には、密度が高く防草性能が高い不織布タイプがオススメです。砂利下や人工芝の下に敷くのであれば紫外線の影響を受けないため、半永久的に使用することができます。
我が家は㈱アイ・エイチ・エスの「エコナル」という商品を使用しました。不織布で防草性能が高く、コスパも良いということで採用しましたが、販売元の㈱アイ・エイチ・エスが2024年7月22日に破産開始決定がされたため、購入することができなくなりました。
そこで、代わりとなるオススメの製品はデュポン社のプランテックスです。デュポン社の防草シートといえばザバーンが有名ですが、ザバーンの色がブラウン版がプランテックスです(ザバーンはグリーン色)。防草シートの色は緑や黒系が多いですが、ブラウンであれば、砂利の隙間から防草シートが見えた場合も少しだけオシャレに見えると個人的に感じます。
また、防草シートの他に、シートを固定するピンも必要となります。
⑦人工芝+ピン
人工芝は非常に多くの製品があります。我が家はできるだけ自然な芝生の見た目に近くなるよう、高密度タイプの人工芝としました。
人工芝はプラスチック系の素材でできているため、冬場の乾燥した時期は静電気が発生するとよく言われます。私は異常な程に帯電する静電気人間なので、我が家の人工芝は静電気抑制タイプとしています。
オススメの製品は、モデンデコという会社の静電気抑制タイプの高密度人工芝です。我が家で使用しましたが、自然な仕上がりで、静電気もまったく発生しません。
我が家のDIYの流れ
我が家で行ったDIYの実際の流れをご紹介します。
①防草シート・人工芝の数量計算・購入
②大きい石の除去作業
③防草シート敷き
④人工芝敷き
⑤化粧砂利の数量計算・購入・砂利敷き
⑥砂利(6号砕石)の数量計算・購入・砂利敷き
①防草シート・人工芝の数量計算・購入
防草シート、人工芝の購入のために、数量を計算しました。防草シートは、幅が1m、2mの商品がありましたが、一人で行うとすると幅1mの方が重量的にも扱いやすいかなと考え、幅1mの製品を何m分購入すれば良いかを計算しました。
自宅の図面(配置図)に幅1mの線を、重ね幅15cmで書いていきました。ピンについては、人工芝の下に敷くということで間隔を1.5mと広めに設定し、数量を拾いました。(防草シートのみを露出して敷く場合は、ピン間隔は50cm程度の間隔が必要)
その結果、防草シートは132m、ピンは138本必要という結果となったため、幅1m×30mの製品を5本購入することにしました。
同様に、人工芝についても計算したところ85m程度必要であることがわかりましたので、幅1m×10mの製品を9本購入することにしました。
②大きい石の除去作業
防草シートを敷く前に大きい石の除去作業を行います。砂利敷きの部分は、防草シートが痛まないように尖っている石だけを除去しました。
人工芝の部分は寝っ転がったりする可能性があるため、安全性を重視して細かい石まで数多く拾いましたので結構大変な作業となりました。この作業をどれだけ丁寧に行うかによって、人工芝を敷いた後の快適性が変わってきます。
③防草シート敷き
石を拾い終わったら、砂利敷き面、人工芝面のすべてに防草シートを敷いていきます。
まずは一列だけを敷き、重りを置いて仮固定を行います。そしたら、メジャーで重ね幅の15cmの位置を図りマークを付け、長い木の棒で重ね幅の線を引いていきます。こうすることで確実に15cmの重ね幅を確保して敷くことができます。重ね幅不足だと隙間から雑草が伸びてくる可能性があるため、重ね幅は十分に確保しましょう。
防草シートを重ねて敷いたらピンを打っていきますが、ピンを打つ前に、お家の給排水管の図面を必ず確認してください。
配管が埋まっていない部分であれば気にせずピンを打っていけば良いですが、配管が埋まっている部分では軽めに打ち込んで、何かに当たったら位置をずらしたりピンを入れる角度を変えたりしましょう。石の可能性もありますが、配管を打ち抜いたら大変な事態となりますので、慎重にピン打ちを行いましょう。
④人工芝敷き
防草シートを敷き終わったら人工芝を敷いていきます。防草シートと違い、人工芝は重なると変に浮いてしまい、仕上がりが不格好になってしまいます。5mmくらいの隙間が空くように敷けば、芝葉で隙間も隠れてキレイに仕上がります。
1m×10mでも結構な重さとなりますので、一人で作業する予定の方は2m×10mの製品は重すぎてオススメしません。長くて重いので、一人では、下手をすれば運搬することもできないかもしれません。
⑤化粧砂利の数量計算・購入・砂利敷き
化粧砂利は、カインズなどのホームセンターに売っているガーデンロックを購入しました。厚さ5cm程度を確保するためには、最低でも100袋は購入する計算でしたので、10kg×100袋=1トンの化粧砂利を購入です。
車には200kg程度しか積み込めないと判断して、家とホームセンターを5往復しましたが、積み込み・運搬・荷下ろしを1トン分行うのはかなりの重作業でした。
その後は、ひたすら袋を開封して敷いていく作業です。
⑥砂利(6号砕石)の数量計算・購入・砂利敷き
砂利(6号砕石)は、化粧砂利と同様に厚さ5cm程度を確保しようとすると、1.5㎥必要となる計算でした。6号砕石は近隣の建材屋さんで購入し、自宅前に敷いたブルーシートの上に搬入してもらいました。
あとはひたすら一輪車(ネコ)で運搬して敷いていく作業です。
DIYで節約した金額
外構業者やホームセンターなどに依頼した場合と、DIYで実際に掛かった金額を比較します。
内容 | DIY | 業者での施工 | 差額 |
---|---|---|---|
防草シート | 48,740円 | 255,720円 | -206,980円 |
人工芝 | 153,000円 | 620,500円 | -467,500円 |
化粧砂利 | 40,000円 | 144,000円 | -104,000円 |
砂利(6号砕石) | 13,500円 | 78,120円 | -64,620円 |
合計 | 255,240円 | 1,098,340円 | -843,100円 |
防草シート、人工芝、化粧砂利敷き、砂利(6号砕石)敷きをDIYすることにより、なんと、
843,100円も節約することができました。
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まとめ
やはり、業者にお願いした場合と、自らDIYするのではかなり費用に差が出てきます。外構費用を節約したい場合は、なるべくDIYすることによって節約をすることができます。
しかし、複数人必要であったり、特別な技術や工具が必要となる作業・内容もありますので、プロに任せた方が良い部分はプロに任せ、無理のない範囲でDIYを行いましょう。
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