【一条工務店】節エネモードの電気代・売電額を大検証!ノーマルモードとの比較結果を公開!-パワーモニターのオススメ設定-

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ノブユキ

2022年に一条工務店で平屋のマイホームを建てた一級建築士のノブユキです。

一条工務店の蓄電池の節エネモードって電気代は安くなるの?

このような疑問をお持ちの方に、我が家でのノーマルモードで設定した場合と節エネモードでの電気代・売電額の比較結果を公開します。

目次

節エネモードとは

一条工務店の太陽光発電・蓄電池の運転モードは「ノーマルモード」「節エネモード」「蓄電モード」「スマートモード」の4種類があり、パワーモニターでいつでも切り替えることができます。

太陽光・蓄電池の運転モード

ノーマルモード

深夜などの指定時間帯に電力を購入し、蓄電池に充電。夕方以降の発電できない時間帯は蓄電池の電力を利用。

※日中の余剰電力は売電に全力投球

節エネモード

日中の発電した電力を蓄電池に充電。夕方以降の発電できない時間帯は蓄電池の電力を利用。

※蓄電池の満充電後に余剰電力を売電

蓄電モード

常に蓄電池が満充電になるまで充電を行い、充電完了後は停電時に備えて待機。

スマートモード

充電時間帯を設定し、それ以外の時間帯は節エネモードと同じ動作をします。

※深夜に一定時間充電 → 朝に蓄電池放電 → 日中に充電 → 夕方以降に蓄電池放電

2022年はノーマルモードで稼働し、2023年は3月から節エネモードに切り替えました。節エネモードにすると蓄電池への充電用電力を日中の太陽光発電から補うため、電力購入量が少なくなる代わりに売電量が少なくなります。

この記事では、電気代の増減だけではなく、売電額の増減も含めてトータルでどちらのモードの方が得をするのか検証してみました。

2022年のノーマルモード稼働時の詳しい電気代・売電額の検証については別記事詳しく解説していますので、そちらも併せてご覧ください。

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どちらのモードがお得なのか?

先にノーマルモードと節エネモードのどちらがお得であったかを発表します。

断然、節エネモードです!

続いては、どれくらいお得なのか、月ごとの電気代・売電額やトータルでどれくらいお得になったか等、具体的な金額で比較をしています。

ノーマルモードと節エネモードの電気代・売電額

比較する前に我が家の情報をお伝えしておきます。同じような家の規模・家族構成であれば、電気代も近い金額だと思いますので、この記事がより参考となると思います。

我が家の情報

商品名アイ・スマートⅡ(i-smartⅡ)
 階数・規模平屋・約32坪
 家族構成夫婦+子1人
 太陽光パネル容量13.750kW
 パワコン容量9.9kW
 太陽光・蓄電池の運転モード節エネモード
 蓄電池の使い切りレベル3(蓄電池に30%の電力は残しておく)
 地域関東地方
 電力会社・契約タイプ東京電力・スマートライフL
 売電単価19円/kWh

ノーマルモードの月別の電気代・売電額

ノーマルモードで稼働していた時期の電気代・売電額は次のとおりです。

※2022年の4月から居住していましたが、4月後半に引越しを行い電気代が安くなっているため4月は抜きました。

ノーマルモードの電気代・売電額

電気代売電額差引額(利益)
2022.5月10,051円27,037円+16,986円
2022.6月9,860円31,141円+21,281円
2022.7月14,102円25,821円+11,719円
2022.8月16,536円26,505円+9,969円
2022.9月15,255円22,135円+6,880円
2022.10月12,525円19,608円+7,083円
2022.11月14,821円27,094円+12,273円
2022.12月19,949円19,171円-778円
2023.1月25,903円25,498円-405円
2023.2月20,957円26,106円+5,149円

冬期は、床暖房の使用や外気温が低いため給湯効率が悪くなったりして電気代が高くなります。また、日照時間が短いので太陽光の発電効率も悪くなりがちなので、12月と1月は電気代と売電額の差引金額はマイナスとなってしまいました。

節エネモードの月別の電気代・売電額

節エネモードで稼働していた時期の電気代・売電額は次のとおりです。ノーマルモードに合わせて5月から2月までの金額としています。

電気代売電額差引額(利益)
2023.5月6,604円30,685円+24,081円
2023.6月6,713円24,871円+18,158円
2023.7月8,193円24,168円+15,975円
2023.8月9,818円28,386円+18,568円
2023.9月10,099円24,149円+14,050円
2023.10月7,755円21,185円+13,430円
2023.11月7,416円21,888円+14,472円
2023.12月11,361円21,489円+10,128円
2024.1月14,044円22,895円+8,851円
2024.2月13,979円23,617円+9,638円

日中の発電した電力を蓄電池の充電に利用しているため売電額は少なくなっています。しかし、その分買電量が少なくなり大きく電気代が下がったため、差引金額が赤字となる月はありませんでした。

ノーマルモードと節エネモードの比較

ノーマルモードと節エネモードでは、どれくらい「電気代」「売電額」「差引金額」に違いがあるのか比較してみました。

電気代の比較

節エネモードがノーマルモードに比べて、どれくらい電気代が下がっているかを比較しました。

ノーマルモード節エネモード差額
5月10,051円6,604円-3,447円
6月9,860円6,713円-3,147円
7月14,102円8,193円-5,909円
8月16,536円9,818円-6,718円
9月15,255円10,099円-5,156円
10月12,525円7,755円-4,770円
11月14,821円7,416円-7,405円
12月19,949円11,361円-8,588円
1月25,903円14,044円-11,859円
2月20,957円13,979円-6,978円

節エネモードにすることによって、ノーマルモードの2/3程度まで電気代が下がりました。

売電額の比較

節エネモードがノーマルモードに比べて、どれくらい売電額が下がっているかを比較しました。

ノーマルモード節エネモード差額
5月27,037円30,685円+3,648円
6月31,141円24,871円-6,270円
7月25,821円24,168円-1,653円
8月26,505円28,386円+1,881円
9月22,135円24,149円+2,014円
10月19,608円21,185円+1,577円
11月27,094円21,888円-5,206円
12月19,171円21,489円+2,318円
1月25,498円22,895円-2,603円
2月26,106円23,617円-2,489円

天気によってバラつきがあるためプラスとなっている月もありますが、トータルでは7千円程度マイナスとなりました。売電額は若干下がりましたが、そんなに影響は大きくありませんでした。

差引額(利益)の比較

売電額から電気代を差し引いた金額、つまり利益がノーマルモードと節エネモードでどちらが大きいのか比較しました。

ノーマルモード節エネモード差引額(利益)
5月16,986円24,081円+7,095円
6月21,281円18,158円-3,123円
7月11,719円15,975円+4,256円
8月9.969円18,568円+8,599円
9月6,880円14,050円+7,170円
10月7,083円13,430円+6,347円
11月12,273円14,472円+2,199円
12月-778円10,128円+10,906円
1月-405円8,851円+9,256円
2月5,149円9,638円+4,489円

6月を除いたすべての月で節エネモードの方がノーマルモードより利益が大きい結果となりました。1年分(12か月分)の比較ではありませんが、ひと月の平均利益は約5,720円であったため、ノーマルモードよりも節エネモードの方が年間で約7万円も利益が大きくなることがわかりました。

節エネモードで比較した2023年当時や2024年現在は電力料金が高騰しているため、電力料金が安い深夜帯の時間であっても電力料金の方が売電単価より高く、節エネモードの利益が大きい結果となりましたが、電力料金が下がってきた場合は結果が変わってくる可能性があるのでご注意ください。

まとめ

一条工務店の太陽光発電設備の設定である「ノーマルモード」と「節エネモード」のどちらがお得であるか検証した結果、「節エネモード」の方が断然お得であることがわかりました。

ノーマルモードは、蓄電池への充電を深夜帯の買電により行い(日中の太陽光発電は売電を行う)、節エネモードは、蓄電池への充電を日中の太陽光発電により充電しているため、深夜帯の電力価格が売電額を上回っている現在は節エネモードの方がお得ですが、売電額の方が高くなった場合は日中の太陽光発電による電力は売電した方がお得となるため、ノーマルモードの方がお得となります。

このため、
売電額>深夜帯の電力価格 → ノーマルモード
売電額<深夜帯の電力価格 → 節エネモード
と覚えておきましょう。

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