2022年に一条工務店で平屋のマイホームを建築した一級建築士のノブユキです。
家づくりを進めていく中で色々と設備を選択していくこととなりますが、一条工務店では、基本的に一条工務店のオリジナル製品を含めた標準仕様の製品から選んでいき、その他に有料のオプションを追加していくこととなりまっす。
いくつものオプションを追加しましたが、採用して非常に良かったというオプションがいくつかあります。
その一つが、出入口の扉に付けることのできる「e-エントリー」というオプションです。
この記事では、「e-エントリー」についてメリットやおすすめポイントについて解説します。
e-エントリーとは?
e-エントリーとは、三協立山㈱(三協アルミ)の電子錠のことです。
電子鍵(エントリーキー)を持っていれば扉に付いたボタンを押したり、エントリーキーのボタンを押すだけで扉の施錠・解錠を行うことができます。一条工務店では有料オプションで出入口扉に付けることができます。
e-エントリーには2つの種類があり、ハンドルとシリンダーが分離している「別体型」、ハンドルとシリンダーが一体となっている「一体型」があります。
一体型の方がスマートな見た目なので、意匠を気にされる方は一体型がオススメです。
e-エントリーのオプション費用
オプション費用は気になるところだと思います。
私が契約をした2021年時点のオプション費用は下記のとおりです。
- 別体型:60,000円
- 一体型:70,000円
安くはない金額ですが、採用することで確実にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)は上がります!
e-エントリーのおすすめポイント
e-エントリーのおすすめポイントはこちらです。
①バッグなどから鍵の出し入れをしなくて良い
②同時に上下のカギの施錠・解錠ができる
③離れていても鍵の施錠・解錠ができる
①バッグなどから鍵の出し入れをしなくて良い
e-エントリーをオススメする最大の理由はこちらです。
電子鍵(エントリーキー)をバッグに入れておけば、扉のボタンを押すだけで施錠・解錠をしてくれるので非常に便利です。買い物帰りなど両手に荷物を持っている場合でも、荷物を置いて鍵を探す必要がありません。日々の少しの動作ですが、これが無くなるだけで非常にストレスフリーな日常となります。
また、我が家は小さい子供がいるのですが、抱っこしながらでも簡単に鍵の施錠・解錠ができるので非常に助かっています。
子供が抱っこしたまま寝ちゃった時にもラクラク解錠できるわ!
②同時に上下のカギの施錠・解錠ができる
鍵が上下に2箇所ついている扉の場合、通常のカギであれば上と下でそれぞれシリンダーやサムターンをを回さなければなりませんが、e-エントリーであれば、1回の動作で上下のカギの施錠・解錠を行うことができます。
手動であれば、面倒で1か所しか施錠しない方もいるかもしれませんが、e-エントリーであれば2箇所を自動で施錠してくれるので防犯面でもプラスになります。
③離れていても鍵の施錠・解錠ができる
エントリーキーでは数m離れても遠隔操作が可能です。
来客があった場合にそのまま家の中に入ってもらいたい場合などで、インターホン対応をした後に玄関まで鍵を開けに行かなくても、離れたところからカギを開けることができます。
e-エントリーの特徴
操作が簡単
バッグにエントリーキーを入れておいて、扉のボタンを押すだけで鍵の開閉作業ができてしまいます。
施錠時はピロリン♪という音と共にボタンが緑色に光ります。解錠時はピロリンピロリン♪という音と共にボタンがオレンジ色に光ります。
便利すぎて、鍵を取り出しての鍵の開け閉めはもう考えられない!
近づくだけで解錠されるノータッチモードがある
ボタンを押してのカギの開閉作業ではなく、エントリーキーを持って扉に近づくだけで解錠してくれるというノータッチ機能があります。
扉から約2.5mの範囲内にエントリーキーがある場合に反応して解錠してくれます。また、ノータッチモードで解錠してドアを開けた後、ドアが閉まると自動施錠を行いますので、カギの閉め忘れもありません。
初期状態はノータッチモードでは無いため、ノータッチモードに切り替えたい場合は、扉の設定ボタンを押し続けながら、タッチボタン(施錠などの操作ボタン)を押すとノータッチモードに切り替わります。設定ボタンは下の画像のとおり扉の側面にありますが、カバーがされていますので設定を行う場合はカバーを外す必要があります。
こちらは我が家のドア(プロノーバ)です。この側面に付いているネジ3か所を外し、金属板を取ると設定ボタンが出てきます。
リロック機能で誤操作にも安心
施錠後にバッグの中などでエントリーキーの解錠ボタンが押されてしまい、誤操作で解錠されてしまうおそれがありますが、解錠後約20秒間ドアの開閉がされないと自動的に再施錠されるリロック機能が付いています。
私も、実際にポケットにエントリーキーを入れていると誤操作で解錠されてしまうことがありますが、リロック機能があるためすぐに再施錠してくれます。
置き忘れモード
エントリーキーが、扉から約2.5メートルの検知範囲内に入ったまま約1~2分が経過すると扉からピッピッ…♪とブザーが鳴り「置き忘れモード」になります。
置き忘れモードでは、タッチボタンを押しても施錠・解錠をしてくれません。置き忘れモードを解除するためには、エントリーキーで施錠または解錠動作をすることで解除されます(ノータッチモードの場合はタッチボタンを押すことで解除されます。)。
扉からエントリーキーを離すと置き忘れお知らせブザーは鳴りやみますが、置き忘れモード自体は解除されませんので、エントリーキーで解除動作を行う必要があります。
エントリーキーの複製は最大15個まで
一条工務店では3つのエントリーキーが付いてきて、有料で追加することができます。
引き渡し後でも、三協アルミから自身で購入手配を行えば追加することができます。最大15個まで登録できますので、大家族であっても一人に一つは持たせることが可能です。
e-エントリーのデメリット
①一体型の場合、物理キー使用時にカバーを外さなければならない
②置き忘れモードが頻発して煩わしい
③電波を発する機器が近くにあると正常に作動しない場合がある
④ノータッチモードでは締め出しのおそれがある
①一体型の場合、物理キー使用時にカバーを外さなければならない
一体型の場合、停電時や故障時に物理キー(メカニカルキー)を使用しなければなりませんが、鍵穴がカバーで隠れているため、都度カバーを外さなければならない。
一時的な停電あれば良いですが、故障時など、エントリーキーが使えない状態が長続きするような状況であれば、毎回カバーを外さなければならず面倒となります。
②置き忘れモードが頻発して煩わしい
エントリーキーを持ったままドアの近くで作業などをしていると、すぐ置き忘れモードが発動してしまいます。
近くにいると置き忘れお知らせブザーが鳴り続けますので、ドアの近くで作業をしている場合は都度解除するか、エントリーキーを離して置く必要があります。
検知範囲内にエントリーキーを置きっぱなしにしていて、予期しない施錠・解錠操作が行われないためのモードで防犯上重要なのはわかっていますが、それでも頻発して煩わしい面があります。
子供と出かける際に、靴を履くのに手間取ったりしていると置き忘れモードになってしまい、バッグからエントリーキーを取り出して解除操作をしなければならないことが多々あります。
③電波を発する機器が近くにあると正常に作動しない場合がある
エントリーキーを携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット型端末、自動車用キーレスエントリーキーなど電磁波を発生する機器と一緒に携帯すると、正常に作動しないことがあります。
ブルートゥースの無線イヤホンとエントリーキーを一緒にポケットに入れていると、タッチボタンを押しても作動しないことが多いです。
④ノータッチモードでは締め出しのおそれがある
ノータッチモードで解錠後、ドアを開閉するとエントリーキーの置き場所に関係なく自動施錠します。
買い物帰りなどに、エントリーキーの入ったバッグを買い物袋などの荷物と一緒に玄関に置いたまま外に出てしまうと自動施錠され、締め出されてしまいます。
家の中に誰か人がいれば良いですが、誰もいない場合は鍵を持っている家族の帰宅を待つか、カギ開け業者に依頼するしかないため注意が必要です。
まとめ
鍵の開け閉めというのは、少しの動作ではありますが日常生活で必ず行う動作です。これが自動になるだけでかなり便利な日常生活を送ることができます。
また、まだお子様が小さい方などは、抱っこしたままの施解錠の機会が多いと思いますので、本当にe-エントリーの便利さを実感すると思います。
e-エントリーの採用に悩まれている方は、是非採用することをオススメします!
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