2022年に一条工務店のi-smart(アイ・スマート)で平屋のマイホームを建築した一級建築士のノブユキです。
近年、新築住宅における平屋の割合は増えており、平屋ブームと言っても過言ではありません。
私自身、平屋を建てて住んでいますが、とても充実した毎日を過ごしています。
マイホームを検討している方は、ぜひ平屋を第一に検討することをオススメします!
なぜ、平屋がこんなにも人気がありオススメするのか?それにはちゃんとした理由があります。
この記事では、平屋のメリット・デメリットを交えて、平屋をオススメする理由を解説します。
平屋をオススメする理由
どのようなものにメリットがあればデメリットも必ずあります。
平屋においてもデメリットはもちろん存在します。
ですが、デメリットを帳消しにする程の大きなメリットが平屋にはあります。
それは、家事・生活のしやすさ!
階段が無いため、洗濯物の取り込み・収納といった家事動線や、掃除のしやすさが2階建てに比べて段違いです。
これだけでも平屋でマイホームを建てて良かったと凄く思えます。
その他にも多くのメリットが平屋にはあります。
もちろん、デメリットもありますので、次はメリット・デメリットについて解説します。
平屋のメリット
- ワンフロアで動線が完結し、家事動線・生活動線が効率的となり生活しやすい
- 階段が無く老後も生活しやすい。バリアフリーにも対応しやすい
- すべての部屋が1階にあるため、家族のコミュニケーションが取りやすい
- 2階が無いため構造的に安定し、耐震性に有利である
①ワンフロアで動線が完結し、家事動線・生活動線が効率的となり生活しやすい
上下の移動がないことから、各部屋への洗濯物の収納などの動線がコンパクトとなり、掃除もワンフロアだけで済むので2階建てより楽になります。
重い掃除機を持っての階段の昇り降りが無いから助かるわ!
階段が無いので、ルンバなどのロボット掃除機1台で家中を掃除してくれるのでとても便利です。
②階段が無く老後も生活しやすい。バリアフリーにも対応しやすい
若い時なら階段の昇り降りはそこまで苦にならないと思いますが、年齢を重ねていくと足腰が弱くなっていきますので、老後の生活を考えると平屋の方が安心です。
段差の解消工事が必要となったとしても、2階建てと比べて改修内容・費用が少なくて済みます。
実家は2階建てですが、祖母は足腰が衰えてしまい2階に上がることができなくなってしまいました。
我が家は当初、ハシゴで昇り降りする小屋裏収納の設置を考えていましたが、老後に昇り降りは困難と考えて設置をやめ、外に大きめの物置を建てることにしました。
天井と屋根の間にある空間(小屋裏)を利用した収納スペースのこと。固定階段や収納ハシゴを下ろして昇降するタイプがある。天井高さが1.4m以下などの決まりがある。
③すべての部屋が1階にあるため、家族のコミュニケーションが取りやすい
生活スペースがワンフロアに収まることから、家族と顔を合わせる機会が多くなりコミュニケーションも活発になりやすい。
我が家はリビングを中心として各部屋に出入りする間取りにし、子供の帰宅時や出かける時に顔を見れて、会話ができるようにしました。
④2階が無いため構造的に安定し、耐震性に有利である
建物形状が2階建て3階建てに比べて正方形や長方形などシンプルな構造になりやすいことが理由です。
複雑な形状の建物はどこか1か所に地震時の負荷がかかり、そこから破損などをしてしまうおそれがありますが、シンプルな形状であれば地震時の負荷が分散され、倒壊の危険性は少なくなります。
また、建物は高さが高くなるほど大きく揺れる傾向があります。平屋は建物高さが低いため揺れにくく、その分建物へのダメージも少なくなります。
平屋であっても、リビングなどがとても大きく大空間になる場合などは、耐震性確保のために梁のサイズを大きくしたりなどの対応が必要となってきます。
平屋だから無条件で2階建て、3階建てより耐震性に優れているというわけではなく、あくまでプラン(間取り)によるということを覚えておいてください。
平屋のデメリット
- 工事費が高くなる
- 広い敷地が必要
- 水害の際に家全体が床上浸水のリスクがある
- 屋根の高さが低いため、周辺環境により太陽光発電の効率が悪くなる
①工事費が高くなる
建物工事費については、基礎工事と屋根工事にコストがかかるため、同じ床面積でも2階建てに比べて基礎と屋根の面積が大きくなる平屋は建築費用が高くなる傾向にあります。
2021年に取った見積り内容ではありますが、一条工務店のi-cubeⅡ(アイ・キューブⅡ)の2階建てと平屋では1㎡当たり約1万円、坪単価では約3.3万円高くなりました。
坪単価は高くなりますが階段部分の面積が不要となりますので、同じ部屋数であれば2階建てより床面積が少なく済みます。ですので、そこまで大幅なコストアップとは感じませんでした。
平屋と2階建ての単価比較(2021年当時)
商品 | 平屋 | 2階建て |
---|---|---|
一条工務店 i-cubeⅡ | 205,682円/㎡ | 196,139円/㎡ |
一条工務店は上記の面積当たりの費用の他に、給排水工事費、各種申請費用、オプション費用などが上乗せされます。
我が家は一条工務店のi-smartⅡ(アイ・スマートⅡ)で平屋のマイホームを建てました。実際に掛かった費用を別記事で公開していますので、詳しい費用を知りたい方はそちらも併せてご覧ください。
②広い敷地が必要
平屋はすべてのスペースがワンフロアにありますので、単純計算で2階建ての倍の建築面積が必要となります。
敷地に建てることのできる建築面積には上限があり、第一種低層住居専用地域では建ぺい率50%程度の地域が多いため、敷地面積の半分の建築面積の建物しか建てられません。
また、建ぺい率の制限が緩い地域であっても、建ぺい率ギリギリに建物を建てると庭の確保が難しくなります。
建物の水平投影面積のこと。簡単に言うと、建物を真上から見た時の建物の面積。
③水害の際に家全体が床上浸水のリスクがある
2階建てであれば、水害の際に2階へと垂直避難が可能ですが、平屋ですと全てが1階のため垂直避難はできず、床上浸水となった場合には家中が水浸しになってしまいます。
しかし、地盤や基礎の高さを高くするなど1階の床自体を高い位置にすることで、水害の際の床上浸水のリスクを軽減することができます。
また、市町村のハザードマップで確認し、そもそも水害のリスクの少ない土地を探すことでも水害リスクは軽減できます。
ほとんどの市町村のホームページではハザードマップを公開しています。水害の起こりやすさだけではなく、液状化のしやすさ、地震時の揺れやすさもわかったりしますので、土地探しの際には是非活用することをオススメします。
④屋根の高さが低いため、周辺環境により太陽光発電の効率が悪くなる
2階の家に比べて当たり前ですが屋根の高さは低くなります。太陽光発電設備の屋根に設置に関しては、周辺の家が2階建ての場合、自宅も2階建てであれば屋根の高さが同じくらいとなるので特に気にする費用はありませんが、平屋の場合は周辺の建築の日影となり、太陽光発電設備に上手く日が当たらない可能性が出てきます。
せっかく太陽光発電設備を設けたのに、日影が多くなっては発電効率も悪くなって元も子もありません。
平屋で太陽光発電設備を設ける際は、周辺建物の高さと、建物との距離を考慮して計画した方が良いです。
私の場合は、南側の敷地に新築住宅が建っていたので、隣地の建物高さを調べて、冬でも屋根に日が当たるよう建物との離れを計算して建物を配置しました。
市役所の建築関係の部署では「建築計画概要書」という現在立っている建物の情報を誰でも閲覧することができることから、隣地の住宅の高さなどが知りたいときはぜひ概要書閲覧制度を活用するワン!
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まとめ
平屋のメリット・デメリットは以上のような内容となります。デメリットはありますが、それを凌駕する程のメリットが平屋にはあります。
老後までずっと生活する家であるということを考えると、家事動線が効率的で生活しやすいというのは、日々の生活をストレスなく快適なものとしてくれます。
敷地に余裕があるのであれば是非平屋を検討してみてください。
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