【土地探し】浄化槽は下水道よりも費用が高くなる!浄化槽のメリット・デメリットを解説

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マイホームを建てるために土地を探している際に、「下水道処理区域」の内外といった内容を目にすることがあると思います。

下水道処理区域外では公共下水道が整備されていないため、トイレ・お風呂・キッチンなどの生活排水の処理のために合併浄化槽を設置しなければなりません。

土地探しの際に、「下水道処理区域の土地」「浄化槽の設置を要する土地」で悩んでいるのであれば、「下水道処理区域の土地」をオススメします!

その理由は、下水道に比べて浄化槽は初期費用・維持管理費用共に高くなる傾向があるからです!

この記事では、公共下水道がオススメの理由も含めて、浄化槽の特徴、メリット・デメリットについて解説します。

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目次

浄化槽の役割

浄化槽とは、生活の中で発生する汚れた水を微生物の力でキレイな水に浄化して、側溝などを介して川などに排水する設備です。

公共下水道が整備されている下水道処理区域内ではトイレ・お風呂・キッチンなどの生活排水は公共下水道に排水し、最終的に下水処理場で処理されます。

下水道処理区域外では、公共下水道が整備されていないからといって、トイレから発生する「し尿」や炊事・洗濯・お風呂などの汚水・雑排水をそのまま流してしまうと自然環境を害してしまいます。このため、公共下水道が整備されていない地域では合併浄化槽を設置する必要があります。

合併浄化槽の「合併」とは?

し尿の処理だけを行う浄化槽を「単独浄化槽」、し尿と生活雑排水(風呂・炊事・洗濯など)の処理を行うものを「合併浄化槽」といいます。単独浄化槽は生活雑排水をそのまま河川などに垂れ流してしまうため、現在、新規設置は原則認められていません。

浄化槽のメリット

メリット

①公共下水道を利用しないため下水道料金が掛からない

②下水道への接続工事費用よりも浄化槽設置費用の方が安い場合もある

③キレイな水に処理しているので水環境の保全に貢献できている

④浄化槽の設置を要する地域は下水道処理区域に比べて土地代が安い傾向がある

①公共下水道を利用しないため下水道料金が掛からない

公共下水道を利用する場合には、使用した水道量に応じて下水道料金が掛かります。浄化槽の場合は設置費用・維持管理費用は掛かりますが、使用量による費用は掛からないため、水道をたくさん使用する家庭では公共下水道よりも費用を抑えることができます。

②下水道への接続工事費用よりも浄化槽設置費用の方が安い場合もある

公共下水道を利用するためには道路に埋設されている下水管に接続する必要があります。接続する際は、家庭から出た汚水を公共汚水桝というものに一度集めてから下水管に接続するのですが、公共汚水桝が建築地から遠い場合にはそれだけ下水道接続費用がかかります。

比較的近くに公共汚水桝がある場合、下水道管への接続工事は30万円~50万円程度掛かります。
公共汚水桝が道路の反対側など遠い場合には50万円~80万円程度掛かります。

③キレイな水に処理しているので水環境の保全に貢献できている

定期的な点検・清掃を適正に行っている合併浄化槽は、家庭から汚水・雑排水の汚れを10分の1以下に減らしてくれます。その浄化された水を河川などに流すので、河川や水路などの水質向上や水量の維持に貢献できます。

④浄化槽の設置を要する地域は下水道処理区域に比べて土地代が安い傾向にある

浄化槽は維持管理の手間や費用が掛かります。また、下水道処理区域では無い区域は、地域にもよりますが市街地から離れたところとなります。

以上の理由から、下水道処理区域に比べて土地代は安い傾向にあります。

浄化槽のデメリット

デメリット

①定期的な点検・清掃が必要で、点検費用・清掃費用が掛かる

②浄化槽本体やブロワには寿命があるため、時期がきたら交換が必要となる

③ブロワを24時間稼働しているため電気代が掛かる

④浄化槽内の微生物が弱ってくると悪臭の原因となる

⑤浄化槽製品代・工事費用など多額の費用が掛かる

①定期的な点検・清掃が必要で、点検費用・清掃費用が掛かる

浄化槽法という法律によって、一般家庭程度の規模の合併浄化槽であれば、年に3回の「保守点検」、年に1回の「法定検査」、年に1回の「清掃」を行わなければなりません。

保守点検費用で1万円~2万円前後

法定検査費用で5千円前後

清掃費用で2万円~5万円前後かかります。

②浄化槽本体やブロワには寿命があるため、時期がきたら交換が必要となる

浄化槽本体の耐用年数は30年程度、ブロワは5年~10年程度といわれています。しかし、日頃の使い方や保守・修理の状況によって寿命は前後します。

浄化槽本体の入替えは、状況にもよりますが80万円~100万円程度

ブロワの交換は5万円~10万円程度かかります。

③ブロワを24時間稼働しているため電気代が掛かる

浄化槽は微生物の働きによって汚水を分解してキレイな水にしていますが、ブロワはその微生物が呼吸するための酸素を送っています。酸素の供給が止まると微生物は死んでしまい、浄化槽の機能が失われてしまうので24時間稼働させる必要があり、その分電気代がかかります。

消費電力量を約400kWh/年、電気代が30円/kWhの単価と仮定すると、年間約12,000円の電気料金が掛かります。

④浄化槽内の微生物が弱ってくると悪臭の原因となる

微生物が弱ってくると働きが悪くなり、浄化処理が不十分となり悪臭の原因となります。

微生物の働きが悪くなる原因はブロアの故障はもちろんですが、洗濯、食器洗い、掃除の洗剤・漂白剤を使いすぎると微生物が弱ったり死滅してしまうため、日頃から洗剤などを適量で使用し、使いすぎないように気をつける必要があります。

⑤浄化槽製品代・工事費用など多額の費用が掛かる

浄化槽を使用するためには製品代・工事費用が掛かり、工事費用は製品代込みで60万円~80万円程度と高額となります。

ノブユキ

我が家の場合は、浄化槽製品代(5人槽)と工事費込みで642,000円でした。

また、公共下水道が整備されておらず浄化槽を使用していても、下水道が整備されたら3年以内に下水道への切替工事を行わなければなりません。下水道切替には下記の様な工事が必要となり、工事費用がかかります。

下水道切替に必要な工事

・浄化槽の撤去

・浄化槽跡地埋戻し

・排水設備工事

・公共桝接続工事

ノブユキ

購入希望の土地については、今後の下水道整備の予定についても確認しておいた方が良いでしょう。

愛犬バル

浄化槽を設置しても、すぐに下水道が整備されたら設置費用がもったいないワン!

浄化槽と下水道のランニングコスト比較

ランニングコストとして、浄化槽には維持管理に点検・検査・清掃費用が掛かり、下水道には下水道料金が掛かります。どちらの方が安いのか、浄化槽費用は我が家を参考に比較してみたいと思います。

浄化槽のランニングコスト

・保守点検費用(年4回):17,600円

 ※法律上は年3回でOK

・法定検査(年1回):5,000円

・清掃費用(年1回):39,000円

・ブロワ電気代(年間):12,000円

 合計:73,600円

下水道のランニングコスト

1か月あたり20㎥使用と想定(単価はとある地域の料金を参考)

※平成28年度生活用水実態調査により、4人世帯の平均水道使用量が20.4㎥のため

・10㎥まで1,155円:1,155円/10㎥

・10㎥~30㎥まで143円/㎥:1,430円/10㎥

 合計:31,020円(2,585円×12か月)

浄化槽は、下水道に比べてランニングコストが年間42,580円高くなりました。

ノブユキ

ブロアの寿命が10年程度のため、この費用に加えて定期的な交換費用も掛かります。

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まとめ

浄化槽と下水道を比べた結果、

浄化槽はメリットに比べてデメリットが多いです(特に費用面において)

ですが、我が家は浄化槽処理区域外で浄化槽を設置しています。気に入った土地に下水道が整備されていませんでしたが、悩みに悩んで現在の土地を選択しました。

記事に書いたとおり、確かに浄化槽はデメリットが多いですが、デメリット以上にその土地を気に入っています。ですので、浄化槽の土地だからダメというわけではなく、土地選びの際の一つの参考として、自分が何を重視するか等、総合的に判断していただければ幸いです。

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